カフェの楽しい歩き方
カフェ好きな方なら、これまで一度は聞かれた事のある質問ではないでしょうか? 一般的には「お酒を出すのがカフェ(飲食店営業)、お酒以外のメニューを提供するのが喫茶店(喫茶店営業)」という保健所の営業許可区分としての考え方があります。 しかし、喫茶店でもアルコールを提供しているところもあれば、喫茶店がリニューアルを機に「カフェ○○」になることもあったりするので、この考えはあくまでもひとつの基準でしかありません。 じゃあ、「オシャレなのがカフェで、昔からやっている古っぽいのが喫茶店」という考え方はどうでしょう?これもオシャレかどうかは、人それぞれの感覚なので、一概にそうとは言えません。 他にも、「オーナーがいるのがカフェで、マスターがいるのが喫茶店」「エスプレッソを出すのがカフェ、出さないのが喫茶店」ななんてカフェと喫茶店を区別するキーワードは本当にたくさん存在するので、どれもが正解な感じがしますよね。 つまり、カフェと喫茶店の違いって、厳密にはないのです。 しいて言えば・・・オーナーなり店主なりの「イメージで名付けている」といったところでしょうか。 なので、「カフェだからこう」「喫茶店だからこう」といちいちカテゴライズせずに、自分だけの時間を存分に楽しんで頂ければ・・・と考えています。 |
先述したように、カフェと喫茶店の違いが明確でないように、カフェの定義も個人によって様々です。 もし僕が「カフェとは何ぞや?」を説明するとなると「メニューの素材や製法、音楽やインテリアのチョイス、店舗内外のデザインなど、至る所にオーナーのこだわりが現れ、かつ情報発信的な要素を併せ持つ、喫茶を中心とした飲食店」と答えると思います。(でもちょっと長いですねぇ~。) もうちょっと簡単に言うなれば、「味・雰囲気・人・情報発信が融合したお店」といったところでしょうか。この「味・雰囲気・人・情報発信」というのは、僕が考えるカフェを構成する「4大要素」です。では、ひとつひとつを説明していきましょう。 味・・・味はもちろん、素材や製法へのこだわり、アレンジやバリエーションへの工夫 雰囲気・・・インテリア・BGM・小物などのチョイスや建物の内外装、ロケーションなど 人・・・オーナーやスタッフの接客と、人と人が集い・語らうサロンとしての要素 情報発信・・・イベントやワークショップなどを通じた独自のカルチャー発信、体験・体感の創出 この4つの特長を併せ持ち、喫茶を中心に営業している店舗形態が「カフェ」であると考えます。 しかし、従来の「カフェ」の形態のみならず、より食事に特化した「カフェレストラン」や、お酒を飲みながらカジュアルにディナーを楽しめる「カフェダイニング」、よりアルコール寄りの「カフェバー」、イタリアスタイルで立ち飲み式の「バール」、同じくイタリアスタイルでより食事に特化した「リストランテ」などなど、カフェから派生した様々なジャンルが存在し、現在も進化を続けています。そう考えると、カフェはますます多様化し、本来のカフェの定義も時代とともに変わりゆくような気がします。 また、「カフェ」という言葉が持つ「カジュアルな響き」がウケて、本来のカフェ営業意外の要素がメインの業態(インターネットカフェやメイドカフェ、猫カフェ等)や、飲食に全く関係のない店舗やサービス名として使われている事も多いのでご注意を。(この辺が「どこまでがカフェというジャンルなのか?」という論争や疑念のはじまりでもあります) |
カフェ選びを「味だけ」で判断しないこと。
とある「グルメサイト」はユーザーの口コミが投稿できる形式になっていて、その口コミで客観的にお店を「評価」し、ランキング形式で掲載しています。確かにグルメサイトという特性上、その名の通り一番の評価基準は「美味しい・美味しくない」という点。 コーヒー一杯¥500。果たして高いのか、安いのか。 よく「カフェ行くのは好きなんだけど、料金が高いんだよね」という声を聞きます。確かに、珈琲一杯で¥500前後という価格はデフレ傾向の現代にとっては割高感を感じてしまいます。 |