■総評
「福岡カフェのグラミー賞(!?)」という触れ込みで毎年開催している「カフェトラ・アウォード」。今年はなんとか新年を迎える前に発表することができました。
とにもかくにも、2013年の福岡カフェシーンはまさに激動の1年でした。昨年の総評にも書いたのですが、一番大きいのは全国的な「コンビニコーヒー」の台頭です。今年のヒット商品の第1位にも取り上げられてましたが、100円前後の低価格で、どこのコンビニでも淹れ立てのコーヒーが飲めるというのは強烈なインパクトがありました。新たなコーヒー需要の掘り起こしにも随分繋がったんじゃないか思います。
さらには遂に福岡に上陸した「コメダ珈琲店」。秋のオープン以来着々と出店を重ね、来年2月には3店舗目を準備しているとかいないとか。前年に先行オープンした「星乃珈琲店」同様、大きな駐車場を併設したロードサイド型喫茶店は全国的に飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進しています。
そんな中、個人経営カフェも負けてはいません。先述したように今年の福岡市内&近郊では40〜50店舗もの個人カフェが新たにオープンしています。この出店ペースは、10年前のカフェブームに匹敵するほど。エリアも昨年から続く六本松から西新界隈はもちろん、大橋・高宮などの西鉄沿線近辺、千早や九大近辺など、中央区から少し離れたエリアへの出店が増えているように感じます。
僕個人的には来年出版するカフェ本の取材で、北九州のカフェを50店舗ほど巡らせて頂き、たくさんの新しい出会いがありました。福岡からはなかなか知る事はできませんが、北九州にも魅力あふれるカフェがたくさんありました。2014年は北九州にも掲載エリアを広げて行きたいと思っております。
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