「吉永小百合さんの合同記者会見に参加できる！」そのお話を最初に頂いた時、ものすごいびっくりしました。吉永小百合さんと言えば、日本が誇る大女優！普段なら絶対にお目にかかることなんてできません！お誘い頂いた東映さんに最大限の感謝をしつつ、緊張しながら西鉄グランドホテルに向かいました。

　この日は台風18号の影響で交通機関が大幅に乱れたこともあり、「本当に吉永さんがいらっしゃるのか？」と、とっても不安でしたが、記者会見は定刻通り開催されるとのことでひと安心。会場に入り、前から2列目のド真ん中の席をゲット！吉永さん御一行をひたすら待ちました。

　 やがて司会の方に招かれて登壇されたのは・・・間違いなくテレビや映画でお見かけする吉永さんそのもの！！そしてその横にいらっしゃるのは竹内結子さん！竹内さんもテレビでお見かけするそのまんま！「うっわ！！すっげー！！」心の中のボルテージは早くもMAXに！お二人のオーラをビンビン感じつつ、会見がスタートしました。

　まず成島監督と吉永さんに、本作を作る事になった経緯をお話して頂きました。成島監督、吉永さん共にずっとお互い一緒に仕事をしたいと思っていたところ、共通の友人であり、本作の撮影監督を務めた長沼六男さんがお二人を引き合わせたのが始まりだったそうです。やがて吉永さんが映画の原作探しをする中、森沢明夫さんの小説「虹の岬の喫茶店」に出会い感銘を受け、映画化することになったんだとか。

　 当初吉永さんはプロデューサーという立場ではなかったそうですが、原作探しの段階から作品に深く関わってきたこともあり、「出来上がった作品に責任を持つ」という意味も込め、プロデューサーという大役をお引き受けになられたそうです。

　今回初共演となった吉永さんと竹内さん。お互いの印象について聞かれると、「フレッシュでナチュラルで、とってもチャーミングな方だと思ってました。初めての共演でしたが、昔から知り合いだったような気がして、とてもやりやすかったです（吉永さん）」「女優を志したからにはずっとご一緒したい方だと思ってました（竹内さん）」。竹内さんは共演が決まった後、吉永さんからお手紙を頂いたそうですが、これは家宝にしないといけない！と思い、すぐにアマゾンで額縁を注文したそうです（笑）

　 竹内さんによると、撮影中の吉永さんはプロデューサーとしての立場もあり、共演者やスタッフの方に積極的に声を掛け、まるでみんなのお姉さんのような存在で現場を切り盛りされていたそうで、とても頼もしかったんだとか。また、共演の阿部寛さんと笑福亭鶴瓶さんは「吉永さんからどっちが多く手紙を貰った」とか「僕は何回一緒に食事した」とか、吉永さんを取り合うようにお互い自慢しあっていたとのエピソードもあり、会場は笑いに包まれました。

　吉永さん、実は今までコーヒーは飲んでおらず、普段はハーブティーや紅茶を飲まれていたそう。しかし、今作の役作りにあたり、コーヒー豆の焙煎からミルで豆を挽き、ネルドリップを使う淹れ方までを教わったことで、手づくりのコーヒーの美味しさを知り、今では毎朝教わった方法でコーヒーを淹れて飲むようになったそうです。

　その後、福岡県内の喫茶店やカフェで「ふしぎな岬の物語」の応援キャンペーンを開催していて、オリジナルの岬ブレンドコーヒーを提供している、ということをお聞きになられると、みなさんとても喜んでおられました。また、吉永さんからは「コーヒーは人にやすらぎを与えてくれるので、仕事で疲れたら、ご自宅や喫茶店でコーヒーの香りと味を楽しんで頂ければ、きっと気持ちが晴れると思いますよ」という嬉しいお言葉も頂きましたよ！