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「69'ners FILM」芳賀英行さん
今回ご登場するのはカフェ好きならもうご存じ、福岡内外の様々なカフェでセレクトフィルムの上映会事業を展開されている69'nersFILMの芳賀さんです。芳賀さんはスウェードが以前からお会いしたかった方のひとりで、色々お話したかったんです。この日は初対面にもかかわらず、かなり盛り上がってしまいましたよ。
※この取材は2005年1月当時のもので、現在とは異なる内容もございます。
スウェード(以下●)えーそれではですね、今日は…シックスティーナイナーズフィルム…あれ?でいいんでしたっけ?
芳賀(以下■)あ、それですね、シックスナイナーズフィルムなんですね。
●あ!シックス・ナイナーズ・フィルムなんですね!すいませんしょっぱなから社名間違えてしまいまして。
■いえいえいえいえ(笑)。表記も微妙な所でちゃんと読むとシックス…ナイナナーズ…フィルムって。ちょっと読みづらいかもしれないですけど。
●ふははははは(笑)。えーじゃ、始めましょうか。宜しくお願いします。
■宜しく御願いします。
●いつもはですね、トーキン★カフェだけにカフェでインタビューやってるんですけど、今回は事務所の方にお邪魔しちゃってインタビューしてるんですが、なんせ「カフェトラ」なもんで、カフェと絡んでないとーと思いまして・・・(ゴソゴソとバッグから何やら取り出す)
■おーっ!
●ハイ、ということでこのジョージアでも飲みながらインタビューして行きたいと思います。えー、テイスティ、カフェラッテにビターローストと色々ありますが、どれにします?
■えーっと、じゃあコレで。(ビターローストをチョイスする芳賀さん)ぷしゅー、ぐびぐび…。
●いやね、でもやっとお会いできましたねえ。
■そうですねえ。
●以前からコンタクトしつつもなかなかお互い時間が合わずに今日やっとお会いできたんですよね。
■なんか色んな方から話は聞いてたんですよね
●そうそう、sorpのカズさんとかソネスの木下さんからずっと芳賀さんの話を聞いてて、お互いカフェを中心に活動してる人だから逢ってみてって。だから今日はホントに待ちに待ったってカンジなんですよ。
■あ~そうですか、宜しく御願いします。
●初対面ですからお聞きしときたいんですが、芳賀さんっておいくつなんですか?
■今年31です。
●今の福岡って30代前後の人が非常にがんばっているというか、それこそカフェのオーナーさんとかも30前後の人多くて、みなさんがんばってますよね。
■そうですよね。行くトコ行くトコ同じ年のオーナーさんだったりとかで話合ったりとかありますね。
●すごく価値観が同じ人が多いですよね。それぞれ趣味嗜好は違っても、元々はみんなうまい棒とかのジャンクフードばっか食って育ってきたような世代なんで、本質的な考えが共有できる部分が多いですよね。だから今日は僕、色んな話できるなってすごく喜んでおります。
さて、さっきお話してたんですが、もう69'nersFILMを立ち上げてから今年で5年目を迎えるというワケなんですが、以前は営業マンをされてたとお聞きしましたが…。
■そうなんです。
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●そもそもなぜ、営業マンからこのようなことを始めたのかをお聞きしたいんですが。当然、元から映画好きっていうのがあったんですよね?
■うーん…なんか語弊があるかもしれないですけど…実は映画好きとは言えないかも…(笑)。
●えええええ!!(驚)
■いや、まあ、好きは好きなんですけど(笑)、あの~、映画好きな方にお会いしてお話を聞くと、みんな「映画を愛してる」くらいなカンジなんですよ。例えば劇場の支配人さんだったり、自ら上映をしている方だったり。みなさんフィルムが好きで、好きを通り越して愛してるくらいな方で、その中でお話していくうちに「僕はそこまでないなあ」って(笑)。それがすごい最初はコンプレックスだったりしたんですけど。
●ふむふむ。
■でも、そこが逆にいいのかなって。お客さんに近いというか。「この色をわかってくれる人じゃないと来なくていい!」というスタンスじゃなくて、こういうのもあるんですよ、って自分もお客さんとして単純に見たいとか、批評とかそういう語りとかじゃなくて、映画に関わっていたかったというのが前提だと思いますね。ほんっとに一番最初のキッカケは元々は自分で映画を作りたいというのがあって、僕は全然映画研究会とかなワケでもなかったんですけど、映画を撮りたい!自分なら撮れる!とか思って。ちょっと勘違い入ってたんですけど。。
●あははははは(笑)。
■映画って35mmのフィルムなんです。昔、小学校の講堂とかで映画見せられませんでした?あれって16mmのフィルムなんですけど、あの独特のカタカタカタっていうイメージが心の中にすごくあって、撮るならビデオじゃなくてそのイメージで撮りたいなと。そのうち8mmフィルムの存在を知って、古道具屋さんをかけまわって機材を揃えて、撮ったものを自分で編集して切ったり、貼ったりしてましたね…。今では、8mmの素材等をパソコンに取り込んで簡単に編集できるんですけどね。
●その頃はまだ趣味の延長みたいなカンジだったんですか?
■そうです。ただ、その頃からだんだん作りたいという思いと別に、見せたいという思いがありまして。で、全国からインディーズの映画を集めて上映会とかやってたんですけどね。
●ほーっ。
■その頃いろんな場所で上映会があっていて、でも、若い世代の人があまり来てなかったんですよ。映画通の集まりというか。それはそれで必要だと思うんですけど・・・。
●あはははは(笑)
■その中にポツポツと面白いのがあったりするんですよ。そういう作品をもっと多くの人に知ってもらいたいと思いまして。自主映画はマニアックというイメージないですか?
●個人的にはないですよ。
■僕の中にはずっとそれがあって、でもその中にはマニアックという言葉だけで片付けるのはもったいないおもしろい作品があって、その作品を色んな人に楽しんでもらいたいというのが69'nerFILMの始まりですよね。
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