2019年12月、「博多駅から徒歩10分ほどの線路沿い」という場所にオープンしたのが、今回ご紹介する「AIMAI」。韓国人のヨンさんがオーナーを勤めるお店です。店名を「AIMAI」と名付けたのは、「コンセプトも、空間も、オーナーも、曖昧だから」なんだとか。その意味を知るにあたり、ヨンさんのプロフィールをちょっとご紹介しましょう。
ヨンさんは12歳までをソウルで過ごしたのち、一家でニュージーランドに移住。その後来日して東京の大学に入学するものの1年で中退。一旦ニュージーランドに戻り、コーヒーの焙煎を中心にカフェのお仕事に6年間従事。オーストラリアで開催されたコーヒー豆のブレンド世界大会で2年連続入賞という経歴もお持ちです。
やがて日本でのビジネスを志し、リサーチで訪れた福岡をいたく気に入ってしまい、福岡での起業を決めたんだとか。「AIMAI」という店名も、カフェ事業だけではなく様々な事業を展開する上で、あえてカラーをつけたくなかったから、という理由からだそうです。
お店で最も気を使っているところが、「おいしいもの、いいものを、できるだけ安く提供する」ということ。自家焙煎のコーヒーは高品質にこだわり、使用する食材も九州産やオーストラリア産オーガニック豆乳を使用しています。抹茶やほうじ茶を使った和風なメニューが多いのも特長です。
博多駅から近い立地とクールな空間ゆえに、アーティスティックな方の来店が多いらしく、お店で知り合った個性的な人同士の輪が広がっているそうで、今後はその人脈を駆使してアパレルブランドを立ち上げたり、POP-UPショップや展示会なども積極的に展開していくそうですよ。
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エントランスはこんな感じ。壁・天井・床までもがコンクリートで構成され、なんともクールなイメージ。その傍らにはイタリア・ミラノのメーカー「ROCKET」のエスプレッソマシンが美しく光っていました。
一角には同じくコンクリート調のバーカウンターも完備。さらにその奥には、AIMAIのこだわりのコーヒーを生み出す、トルコ製の黒い焙煎機「GOLDEN」が据えられています。
グレーの無機質な空間に、一枚板を組み合わせて作られたシンプルなテーブルと椅子がよく映えます。壁や柱には様々なアーティストの作品が飾られているので、ぜひチェックしてみて下さい。
入り口横は通りに面したベンチ席。博多駅を行き交う電車も眺められます。フロアマットにはお店のロゴマークにもなっているダイブする女性のイラスト入り。
アイスアメリカーノの上に柔らかなアイリッシュクリームを浮かべた「アインシュペナー(ウインナーコーヒー)」は¥500。人気デザートの「黒ごまきなこクリームもなか(¥300)」と一緒にどうぞ。
八女産のほうじ茶が香る「黒蜜豆乳ほうじ茶プリン(¥500)」、同じく八女産の抹茶を使用した「抹茶あずきラテ(¥550)」、そしてラテアートが美しい「カフェラテ(¥450)」。いずれもAIMAIならではのこだわりメニューです。