古い映画館の上にあるアパートの一室。扉を開けるとそこにはカフェがありました。
...そんなまるで物語のようなシチュエーションのカフェが長崎にあるんです。
東京で約15年間グラフィックデザイナーとして活躍していたオーナーの松本さん。故郷である長崎に戻りフリーデザイナーとして仕事をする傍ら、フランス語で「ディクショナリー」を意味する「dico.」と名付けられた雑貨&古本を併設したカフェをオープンしたのが2003年3月。そして3年後の2006年 3月、映画館「セントラル劇場」の上に移転。アパートの一室ということもあって店名を「dico. appartment」に改名したんだそう。
18席というさほど広くない店内には、松本さんのセンスあふれるクオリティの高いアイテムが随所にあふれ、さらに内装やカウンターは全て松本さんによる手づくり。
こんな完成度の高い空間を作りつつも、松本さんの願うべくは「長崎の人にとって、カフェを喫茶店のようにもっと日常的な存在にしたい」ということ。つまりカフェに行くことを特別な事と捉えず、もっともっと気軽に使って欲しいという思いがあるんです。
長崎のカフェユーザーを増やすべく、松本さんのチャレンジはこれからも続きます。
ミニシアター「セントラル劇場」の入り口にある赤いバスストップが目印。2階からエレベーターで4階へ参りましょう。
ドアを開けるなりデザイン性の高い雑貨や書籍や人形などなど…様々なアイテムが目に飛び込んできます。
アパートの一室というスペースの中に上手に配置されているテーブル&チェア。奥の黒いチェアはなんと事務用品のコクヨのものだとか!
カウンターももちろん松本さんの手作り。テーブル毎のメニューはないので、オーダーの際は壁面の大きな黒板をチェックしてね。
dicoに行ったらぜひチェックして欲しいのがフライヤー。さすが元グラフィックデザイナーというだけあってバツグンのクオリティなのです。
これを食べるためにやってくるファンも多いというベーコンエッグサンドは¥700。「マウントハーゲン」の豆を使ったコーヒーは¥480です。