ベッドタウン化が進み、近年開発の波が押し寄せている大野城市。その中間に位置する西鉄白木原駅のほど近くに誕生した一軒の自家焙煎コーヒー店。その名も豆香洞コーヒー。
店主は物腰やわらかな雰囲気の後藤さん。元々1日10杯のコーヒーを飲み、趣味で手焼き焙煎をしていたほどのコーヒー好きで、以前より自家焙煎の店を始めることを目標としていたそう。その後東京・台東区にある名店「カフェ・バッハ」に師事し、イベントスペースでの豆販売やコーヒー教室の運営を経て、 2008年6月、念願のオープンされました。
ちなみに店名は洞窟で仙人がコーヒー豆を焼いているイメージという事で、ずっと歳をとっておじいちゃんになったらそんな暮らしがしたいという思いを込めたんだとか。
店内には個性やバランスで選べる世界の珈琲豆が勢揃いし、気になれば1杯¥400でオーダー可能。2杯目以降は¥200なのでおトク。他にもちょっとしたお茶菓子もあります。
お店は基本的に「自家焙煎コーヒー豆の販売店」で、カフェは「試飲スペース」という位置づけ。この辺をお聞きした所「だってコーヒーと気の合う仲間さえあれば、どこでもカフェになるでしょ?だからうちはカフェじゃなくていいんです。豆を買ってご自宅でカフェをやってもらえば。それがきっと最高のカフェですから。」屈託のない笑顔が印象的でしたね。
丸い天板の椅子にちょっこり乗っかった真っ赤なポットがお出迎え。よーく見るとポットにはOPENの文字が。
無駄な装飾を一切排除した真っ白な空間に深いブラウンのインテリアが映える店内。右手には焙煎室があります。
後藤さん自慢の焙煎機はマイスター5というマシン。真っ赤なボディがひときわ目を引きます。子ども達にはなぜか「トーマス」と呼ばれているそう。
コーヒーとゆっくり向き合えるようなカウンター席。壁面には様々な種類のコーヒー豆が入った瓶が美しくライトアップされていました。
書斎のような雰囲気のレジスペース。その傍らには世界各地のコーヒー豆と地球儀がスタンバイ。産地が一目瞭然でわかるように配慮されています。
後藤さん自慢の一杯は、シンプルで深煎りの「豆香洞ブレンド」¥400。琥珀色を引き立たせてくれるような純白のカップでいただきましょう。