所は糟屋郡須恵町。「この先行き止まり」の標識をそのまま進むと「つき」と書いた看板に出会う。促されるままに進むと人気のない細い山道に入り、その先に待ちかまえていたのは...日々草や水仙、ビオラなどの花が咲く一軒の民家。ただこの民家、軒先には大根が乾され、漬け物板を利用したという看板には「小さなカフェ」と書かれている...。付近には緑があふれ、溜め池が点在し、なんと時折イノシシも顔を出すそうで...。
こんな自然あふれる須恵町の山間に2009年4月に誕生したのが「小さなカフェ つき」。まさに「田舎の元気なお母さん」という印象の川原さんが、永年の夢を実現したカフェなのです。かつて弓道場として使われていたという古い民家を田舎風のカフェとしてリメイク。一角では川原さんがコツコツと集め続けてきた骨董品なども展示販売されてます。
そんな空間で頂くのは、川原お母さんが腕によりをかけて作る、カレーに定食、ぜんざいやきなこもち、自家製のお漬け物といった素朴で気取らない手作り料理の数々。
食後にはご友人というハニー珈琲のスペシャルティコーヒーもおすすめです。
耳を澄ませば野鳥のさえずりや風の音が聞こえ、福岡市内からほんのわずかの場所とは思えないような絶好のロケーション。日常生活を忘れてみたい方、ぜひどうぞ。
行き止まりの看板をそのまま直進すると、つきへの案内看板が見えてきます細い山道をさらに奥へ奥へと入ります。運転はゆっくりお進みください。
オレンジ色の暖簾をくぐれば、昔懐かしい「ふるさとの世界」へとタイムスリップ。天井には梁が行き交い、囲炉裏をリメイクした席もあります。
こちらはたった3席のカウンター。その向かいがキッチン。いや、キッチンというよりも田舎の台所といった雰囲気。これがすごく落ち着くんですよ。
カウンターの片隅に丸い水槽を見つけました。中で元気に泳いでいるのはヒドジョウという珍しいドジョウの一種。つきのマスコットなのです。
お母さん一押し!にんにくがたっぷり入って栄養価の高い名物の「つきカレー」¥720。サラダとミニデザートと自家製の漬け物が付いてます。
まるで給食のようなアルミのトレイに乗ってやってくる「煮込みハンバーグ定食」は¥850。こちらもサラダにミニデザートに漬け物付きです。